イオンメイト九州・沖縄 1・2月号Vol.8

イオンメイト in 九州・沖縄 2020年1・2月号 vol.8


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願いが実る、恋が実る想いを込めてイチゴを3イチゴ好きな女性が多いのは、鮮やかな赤い色、キュートな形、甘くジューシーな果肉だからでしょうか。さらに品種名が「恋みのり」であれば、バレンタインに贈りたくなります。そして真っ赤なイチゴに秘められた農家さんの願いや想いを知れば、もっとイチゴを好きになりますよ。船旅できるイチゴ?日持ちがいいんです!「恋みのり」は国の機関である農研機構九州沖縄農業研究センターを中心に、ある「想い」から生まれた品種です。イチゴは輸出先の8割近くが香港で、東南アジアとなると数%です。輸送手段は航空便が頼りですが、果皮が弱いイチゴは時間が経つと損傷部分からカビが発生し、果皮や果肉が黒ずんでしまいます。日持ちが短いのです。また、航空便ではコストもかかります。船便で低コスト輸出ができ、高齢化が進む農家の労力も抑える大粒で果皮の強いイチゴを作る。それが願いでした。イオン九州もそのプロジェクトに協力。2017年から玉名で栽培が始まったのです。実が多く実り、イチゴを通して託された想いが叶うように。それが「恋みのり」のネーミングとなったのでした。命をランナーに託し苗を増やすイチゴ現在、「恋みのり」は熊本県の八代市、菊池市などでも栽培されていますが、イオン九州・マックスバリュ九州の「九州力作果物」として栽培されているイチゴは本来春の作物。冬場に作るためには夜間は電照で昼の状態を作り、冬の休眠をさせず、暖房で温めて「春」だと思わせるのです。坂西さんは親苗にしっかり栄養を与え、ランナーから分かれていく苗を育て、丈夫なイチゴを育てるのです。定植する苗の数は1万平米辺り7,000本。病気等も考慮して25,000本前後の親苗を仕入れ、親苗から伸びたランナーは苗鉢に差して増やします。「恋みのり」のランナー数は約20本で平均的です。


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