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化学農薬を減量し、土着天敵で害虫駆除じんれん大分県玖珠郡玖珠町の高原地帯。この一画にJAおおいた西部事業所ピーマン部会の神連克己さんのピーマン畑があります。ここで栽培するのは初夏から晩秋に収穫する「夏秋ピーマン」。大分県は「夏秋ピーマン」の生産量が全国3位、西日本では宮崎県を抑えて1位です。かしゅう7出荷する条件として、世界基準の農業認証グローバルGAPに基づいた監査を受け、化学農薬3割減、窒素肥料5割減を満たしています。害虫のオンシツコナジラミ駆除には、それを食べるカブリダニを高知県や宮崎県から購入。カブリダニは作物には影響を与えません。厳しい環境に優しい配慮をする。安全安心への努力なのです。土壌を健やかに保ち、うま味を高めるさて、ピーマン部会には50人の農家がおり、そのうち神連さんを含む7人がイオン九州の九州力作野菜ピーマンを栽培しています。そして実は神連さんは「高原地で栽培するので、冷え込みが厳しい冬季の栽培は向いていない」と神連さん。元々中南米の熱帯地方が原産のピーマン、暑さには強いのですが、温暖化の影響で、農家の作業は年々過酷になっているとも言います。また、栽培期間中は春先の低温、梅雨、梅雨後の高温、初秋の日中温度の寒暖差があり、温度対策に追われます。夏場は夜明けと共にハウスに入り、遮光ネットをかける必要も。さらに生産物をイオン九州に4211/神連さんのピーマン栽培ハウス内。支柱からの糸で倒れやすいピーマンの茎を釣る「糸釣り」がされています。2/収穫期が近づいたピーマン。ピーマンが青いのは実は未成熟果で収穫するため。熟すと赤くなります。3/神連さんは一時会社員でしたが、農業にUターン。ピーマンは路地栽培も含め20アール、白ネギ栽培もしています。3