イオンメイト in 九州・沖縄 2023年9・10月号 vol.30

イオンメイト in 九州・沖縄 2023年9・10月号 vol.30


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福岡のリゾートエリアとして近年人気の糸島市は、元から農漁業が盛んな地。その糸島発の辛子明太子も人気を上げてきています。郷土の老舗の味を秘伝の味にした辛子明太子、社長の郷土愛がしっかりと染みています。限りある資源で価値を高めたい株式会社やますえの馬場孝志社長は、ちょっとユニークな経歴の持ち主。瓦職人から冷凍食品会社サラリーマンに。さらにトレーラー運転手に転職したそうです。そしてそのトレーラー運転手時代に出会ったのが同社の創業者であり現会長の山口末太郎氏でした。「ひょんなことから会社に誘われ、国内外での営業経験をさせてもらいました」と馬場社長。0年の大ベテ山口氏は魚卵卸業5ランで、冷凍魚卵の技術を確立した人物でした。当時は魚卵を食品業者に納入していました2年(2010年)にが、平成2明太子製造を開始しました。山口氏から経営の引継ぎを頼まれた際、「生まれ育った糸島で」と熱望して本社を糸島に移したのです。さあ、それからは会社経営と地域貢献活動に全力3投球。辛子明太子だけでなく、地元魚介類を活用した商品開発にいそしみ、ある時は漁師と海岸清掃、ある時は地域イベント、ある時は地元女子高生とコラボ商品開発…。SNS発信に動画投稿まで、とにかくマルチプレーヤーよろしく活動し、地域とのつながりを深めてきたのです。「限りある資源だから、価値を高めたい」という馬場社長に惹かれ、糸島人の輪が広がっているのです。農業も盛んな糸島だからこそ、農家ともタッグを組んだ活動で美味しい糸島産の普及に。漁師たちとの海岸清掃で網を拾い、クリスマスツリーにリサイクルしたことも。


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