イオンメイト九州・沖縄 5・6月号Vol.10

イオンメイト in 九州・沖縄 2020年5・6月号 vol.10


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マックスバリュ九州地元味めぐり大分なのに「りゅうきゅう」?新鮮な魚のづけ料理に舌鼓!りゅうきゅう【大分】11「琉球」説「利休」説由来は諸説ある郷土料理瀬戸内海に面し、豊富な魚介類に恵まれる大分県では、アジやタイ、太刀魚、イワシ、サバなど四季折々のさまざまな魚介が水揚げされます。そんな大分県南部を中心にした魚料理に「りゅうきゅう」があります。地元でとれた新鮮な魚を、醤油、酒、みりん、ごま、しょうがでつくるタレと和えていただく、大分県の代表的な郷土料理です。生魚をタレに付け込むことで、一種の保存食として地元に浸透していったと思われます。この「りゅうきゅう」という名については諸説あります。大分の漁師が、沖縄(琉球)の漁師につくり方を教わり、地元に持ち帰ったことから「りゅうきゅう」と呼ばれるようになったといわれる説や、ごま和えにする料理を「利休和え」と呼ぶことから派生したという説も。いつのころからか、漁師たちにとってのまかない飯、また保存食として、南部の沿岸地域から大分県全域に広まりました。やがて地域によるアレンジも施され、海が遠く新鮮な魚が手に入りにくい山間部などでは、一度酢でしめてから食べる家庭もあったそうです。観光客にも積極的にPR大分郷土料理の代表格に!「りゅうきゅう」はブリやアジ、サバなど、その時期にとれる旬の魚を使って1年を通して食べられます。現在では「りゅうきゅう」用の刺身や「りゅうきゅう」のタレなどが販売され、家庭でも手軽につくれるようになっています。刺身を捌いた後の切れ端や余った刺身を使うのが一般的ですが、「りゅうきゅう」をつくるために新鮮な魚を用意する飲食店も少なくありません。観光地の飲食店では、ごはんに「りゅうきゅう」を盛った「りゅうきゅう丼」として提供されることが多く、シンプルなものから具だくさんのものまで、各店で趣向を凝らしています。


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