イオンメイト九州・沖縄 2020年9・10月号Vol.12

イオンメイト in 九州・沖縄 2020年9・10月号 vol.12


>> P.3

【熊本県菊池市】おいしい力、発見!化学肥料・化学農薬に頼らない安全な美味しさを求め続けて菊池市旭志はかつて「旭志村」と呼ばれ、阿蘇外輪山を望む地です。畜産が盛んな地域ですが、阿蘇の伏流水にも恵まれ、ここで野菜作りを続ける「熊本どんぐり会」メンバーは、30年余りにわたって「安全で美味しい野菜」を追求。「力作里芋」へとつながる歴史があります。熊本どんぐり会のメンバー。右から3番目が会長の池田直美さん。現在メンバーは正会員7名、準会員5名です。3試行錯誤で始めた無農薬野菜への道2すなお「熊本どんぐり会」の発足は3年ほど前、昭和から平成に移る頃でしたが、社会では「残留農薬」が次第に問題視されるようになっていました。初代会長の永田直さんは「これからは無農薬の時代が来る」と会員に告げ、無農薬野菜栽培の勉強会を始めました。「先例もまだ少ない時代で、勉強会も手探りでした。そんな野菜売れるか、不安もあっとですけん」。前会長の芹川博文さんと現会長の池田直美さんはそう振り返ります。乳酸菌で堆肥を作る、あるいは栽培物を畑にすき込んで肥料にする「緑肥」など、試行錯誤を重ねました。その一方で、


<< | < | > | >>