イオンメイト九州・沖縄 2021年3・4月号Vol.15

イオンメイト in 九州・沖縄 2021年3・4月号 vol.15


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長崎長崎の鮮やかな節句菓子鯉菓子と桃カステラさて、九州で特徴ある節句菓子と言えば、長崎の「桃カステラ」と「鯉菓子」が挙げられます。前者は桃の節句のお菓子で、中国由来の桃の節句の故事にちなみ、カステラの上に長寿の実である桃をかたどった砂糖菓子を載せています。そして端午の節句菓子の鯉菓子は文字通り鯉をかたどった生菓子。そもそも端午の節句に「鯉のぼり」を上げるのも、鯉が立身出世の象徴という中国の故事にならっています。このことから長崎では男子の初節句に立身出世を願って鯉菓子を食べるようになったそうです。この鯉菓子の鯉は本物のよう鯉菓子桃カステラな精緻なものから、キャラクター的にデフォルメしたものまで、店によってさまざま。中身は白餡か黒餡ですが、外側は練り切りや煎り餅とやはり店によって0セ異なります。大きさは2ンチとかなり大型。それを輪切りにして食べます。全て予約注文で作られるだけに、特別な存在のお菓子と言えるでしょう。5〜3宮崎くじらようかん画像提供元:佐土原町商工会名君誕生の秘話が由来求肥(ぎゅうひ)をたっぷりの餡で包んだ宮崎の郷土菓子です。第4代佐土原藩主島津忠高が26歳で早世した際、遺児の万吉丸は2歳だったため、世継ぎ騒動が勃発。母の松寿院が我が子と藩が鯨のように大きく、無事に育つことを願って作らせたという説があります。万吉丸はその後藩主として名君ぶりを発揮しました。大分酒まんじゅう米麹の力でふっくらと大分県の竹田市と豊後大野市で昔ながらに作られている素朴で、しかし手間のかかる饅頭です。米麹で甘酒を作り、それを酵母液として地粉に練り込んでふっくらとさせます。中身は主に小倉餡。5月の端午の節句やお盆、お祭りなどのほか、農作業の合間にも食べられ、今も多くの店で作られています。マックスバリュ、ザ・ビッグ、イオン各店でお求めください。取り扱いの無い場合もございますので、ご了承ください。10


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