イオンメイト in 九州・沖縄 2022年11・12月号 vol.25

イオンメイト in 九州・沖縄 2022年11・12月号 vol.25


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夏に植え、12月から収穫期となるにんじん(写真はイメージ)。収穫前に土から根がはみ出ると、日に当たった部分が変色することも。写真はイメージ)1か月を過ぎるとぐんぐん生長。発芽後は間引きと追肥で育てていきます。冬収穫に向け8月下旬に植えて1か月ほど。台風の時期もあり、ここまでなるまでが大変だと坂本さん。にんじんは生長が遅く、1か月かけて芽はようやく10センチぐらい。畑の水はけが悪いと根腐れの原因に。「ふるさと会」の4人の農家さん(左から西本穂積さん、坂本教さん、上田誠也さん、池田良正さん)2月に植え、5月から年2回。16月に収穫される「夏収穫」と、8月に植えて12月に収穫される「冬収穫」があります。「夏収穫」は暑さに強く、虫にも強く、根の先までしっかり育った「玉太り」に。一方、「冬収穫」は寒さに強く、葉がしっかりしています。「栽培する品種は会員みんなバラバラですよ。毎年新しい品種が出るので、試験的に栽培することも」。坂本さんの畑でも5〜6種の品種を育てているそうです。品種が違ってもやはり甘いにんじんができるのは、菊陽町の土のお陰かもしれません。さて、会ではコストや量的な面で有機栽培を行っていません。6年(2014年)しかし、平成2から発酵菌体を用いた堆肥を使用しています。味の素九州工場のアミノ酸発酵過程で出る副生物の菌体を加えた堆肥によって、アミノ酸成分のうま味がにんじんの味に力を与えます。坂本さんらは自ら豚糞に発酵菌体を加えて堆肥を作っています。「堆肥を与えるだけではなく、量の加減も大切ですよ」。肥料過多は実が割れる原因に。土の力とアミノ酸発酵菌体堆肥の力、農家さんの労力、それが九州力作野菜にんじんを実らせます。そして健康で美味しいにんじんが人間に元気な力を与えます。(一部店舗では取り扱いのない場合がございます)◎すごいぞ、β-カロテン量!ニンジンに含まれるβ-カロテン量はダントツ!約4分の1本で1日に必要なビタミンAが摂れ、さらに短時間・低温で油調理すると生食の10倍もビタミンAを吸収できると言われています。◎食感もみずみずしく、柔らかな歯ごたえ。冬収穫のにんじんはぐっと実が締まり、甘みも強くなると言われています。コラムcolumn◎保存は涼しい場所で冬場は紙袋などに入れて涼しい場所で常温保存、夏場はポリ袋などに入れて冷蔵保存しましょう。◎電子レンジ使用はご用心刻んだ少量の生にんじんを電子レンジで加熱すると発火する恐れがあります。危険で電子レンジの故障の原因にもなります。事前ににんじんに水を吹きかけたり、調理量をふやすなどしましょう。4イオンメイト


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