イオンメイト in 九州・沖縄 2023年5・6月号 vol.28

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減塩揚げしらす乾燥ちりめんでした」と中宮さん。一般的に「ちりめんじゃこ」とは水分率が6が高いしらすを指します。一方、0%以下の乾燥度90「釜揚げしらす」は水分率が80〜%で、ちりめんじゃこよりふっくら柔らかいのが特徴です。(※地方によっても呼び名が異なります)中宮商店は平成の始めに自動釜を導入。これによって釜揚げしらすの大量生産が可能になりました。「しっかり茹でており、九州ではまだ数少ない釜揚げしらすですよ」と胸を張ります。九州では数少ない茹で製法のしらすよのうづ大分県佐伯市米水津は大分県南東部の沿岸地域。ぶり、ハマチの養殖やアジやイワシの干物などの水産加工業が盛んです。「釜揚げ減塩しらす」を製造販売する有限会社中宮商店は、中宮重樹さんの曽祖父が明治時代に干物などの海産物輸送で創業したのが始まり。「しらすの製造を始めたのは昭和の終わりですが、当時はまだ原料のしらすは春先はウルメイワシやマイワシの稚魚、5月からカタクチイワシの稚魚になります。地方によっては禁漁期がありますが、しらすが豊富な米水津周辺では1年を通じて漁が可能なのです。しかし「最近は温暖化の影響なのか、水揚げ日数が減少しています」。中宮さんが打ち明けます。漁師さんの高齢化問題も背景にあります。工場へGO!しらす製造水車の原理で洗いへ送り…から一気に噴出され…でゆっくり茹でられ…たっぷりしらす!港に水揚げされたしらす。水揚げ地は米水津だけでなく佐伯、臼杵でも。雑魚は水下に落とされしらすは左に流れ…7


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