イオンメイト in 九州・沖縄 2023年11・12月号 vol.31

イオンメイト in 九州・沖縄 2023年11・12月号 vol.31


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「美味しかったよ」の声を励みに一頭一頭に愛情を込めて育てるあぐー豚肉■アグー豚アグー豚雄アグー豚雌アグー豚■やんばる島豚あぐーD:デュロックB:バークシャーDB雌琉球在来豚アグー豚やんばる島豚あぐー沖縄の豚と言えば、九州でも「アグー豚」を思い浮かべる人は少なくないでしょう。沖縄県名護市の有限会社我那覇畜産は沖縄在来の「アグー豚」を原種とした3種のアグー種と白豚を飼育して50年余り。会長の我那覇明さんに美味しい豚づくりへの想いを語って頂きました。9島のアグー豚を守り美味しさを届けよう我那覇畜産は現在、1000頭の母豚を含め1万3000頭を飼育しています。しかし、1972年の創業時は母豚がたった1頭だけでした。90年代は安価な豚肉が豊富になる一方、「本当に美味しい豚肉が無く、美味しい豚肉を作るにはどうすればいいか悩んだ」と我那覇さんは振り返ります。や水、飼育環境の研究等、模索する日々が続く中、沖縄のスーパーマーケット「プリマート(現・イオン琉球)」のバイヤー故・内間氏と意気投合。やがて誕生したのが、沖縄で初のブランド豚で白豚の「琉美豚」でした。2002年には「やんばる島豚あぐー」の販売開始。そこには我那覇さんらのアグー豚に対する危機感と愛情がありました。琉球王朝時代から飼育されてきたアグー豚ですが、戦後は大型で成長の早い西洋品種の豚が大量に導入され、アグー豚は絶滅寸前に。そこでアグー保存会が発足。試行錯誤と研究を重ね、アグーに西洋種のデュロックやバークシャーを掛け合わせて「やんばる島豚あぐー」が誕生した写真中央が我那覇明会長。現在、豚熱のため経営する観光農園「アグー村」は休園しています。)


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