>> P.4
を抜く風力や湿度の調整が難しいと言います。また、そもそも干物は大漁で食べきれない魚に塩を振って干した「もったいない精神の産物」が原点。しかし、冷蔵庫が普及し、健康志向の今は塩分量を抑え、鮮度よく美味しくつくる傾向に。その上で味のバランスを考慮しなければなりません。「お客さまは味の変化に敏感。だから基本が大切です」と力を込めます。新宮の地域と共に次世代のために進藤商店は地域貢献にも力を入れています。特に地元の小・中学校を対象にした活動を積極的に実施。新宮中学校の総合学習に協力し、工場見学や商品開発の講義などを行っています。コロナ時期はリモート工場見学で対応。新商品のアイデアを出してもらい、それを商品化して中学校の給食へ無償提供しました。また、毎年夏に「お魚・海の絵コンクール」を開催し、子どもたちが海洋環境や魚食文化に関心を持つように努めています。そして地元の人々を招いて不定期に「試食祭」を開催。「新宮町には昔ながらの人づきあいが残っているんですよ」。母の進藤光代社長と共に美奈子さんが微笑みました。142531/頭と内臓を落としたイワシ。イワシは手作業です。イワシは明太子漬け商品に。2/『うるめいわし丸干し』原料の目利きと乾燥の技術で日本一の農林水産大臣賞受賞。3/調味液を時間をかけてじっくり浸透させ、網に並べて干し上げる。銀だらみりん』。4/直売所の店頭には工場直送の商品が並び、多くの顧客が訪れる。5/代表取締役社長進藤光代さん(右)と専務取締役営業部長の進藤美奈子さん親子。進藤商店の商品はイオン九州の通販サイトでも中学生が考えた商品を基に商品化された「さばの青のり醤油」一部の福岡県内店舗で販売しています。)新宮中学校の生徒を対象にした総合学習の様子。美奈子さんが講師を務める。4イオンメイト