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有明海の恵みと多くの手間をかけられて育つ福岡有明のり。だから美味しい、その理由がここにあります。これがかき殻箱船に積んだ海苔網を支柱につなぎ、海苔網を海に浮かべる「採苗」さいびょう)作業。海苔網を海に入れる前日、前年3月に種付けしたかき殻を家族総出で「落下傘」に入れる。支柱養殖が行われる有明海では、自分の体重をかけながら一本ずつ海中に支柱を立てていく。太陽光を吸収11月から翌年3月まで、箱船で収穫していく。夫婦、親子、兄弟で夕方から夜明けまで作業。干潮時に海苔網に付いた海苔が海上に出てくる「干出(かんしゅつ)」採苗から23日後に二期作用の半数量を引き上げ、天日乾燥させてから冷凍庫へ。スポンジで余分な水を除いて脱水し、乾燥機に入れて乾燥させ、乾海苔が完成する。ミンチ後に真水で洗浄し、水が混ざった海苔をみすの上で四角い形にすいていく。収穫したらすぐに加工場へ。海水タンクで保存し、異物を除いた海苔をミンチ状に刻む。組合の検査員が細かく等級付けし、入札で値付けされ市場へ。なんとその等級数は500超!紙の帯で結束。この後の箱詰めまでが漁師の仕事。小穴が空いている海苔。〇等級」と呼ばれ、摘み回数が少なければ歯切れは良いという。4イオンメイト