イオンメイト in 九州・沖縄 2024年3・4月号 vol.33

イオンメイト in 九州・沖縄 2024年3・4月号 vol.33


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農業は老若男女不問自然の力を使うだけ翌日は知覧農場へ。ここでは白ネギを主力作物として栽培しています。農場長の三箇良治さ7年目。福岡県の出身んは入職1でサラリーマンからの転職だったとか。「農業とは無縁の環境でしたよ」と笑います。サラリーマン生活に疑問を抱き、農業を実践的に学ぼうと決意。茨城県の日本農業実践学園で1年間有機農法を学んでこの組合に縁あって入職したそうです。「ここにはいろんな農家がいて、多様な農法を学べる。畑に出るのが楽しいし、嬉しい」と力説。大口農場の立ち上げに参加し、3年前この知覧農場に異動してきました。「知覧農場は有機農法を学ぶ入口。受け皿なんです」と語る三箇さんの傍らには昨年4月に入職した谷口虎太郎さんが。実は彼は鹿児島大学法学部を卒業し、新卒で採用されたとか。組合のインターンシップに参加し、農業に関心を持ったのがきっかけです。「両親は最初は驚いていましたが、自分が決めたならいいよって(笑)」。今は三箇さんの下で農業を学んでいます。三箇さんは農業は誰でもいつでも始められると言います。年齢や体力に合った作物を作ればいいと。「人間が育てているから大変だと思うんですよ。自然の力を応用すればいいんです」。有機農法も化学肥料を一切使用せず、バランスの良い肥料の与え方をする、無農薬栽培は病気が出ないやり方を考える。生態系に合わせ、害虫益虫のバランスを考える。自然の力を利用し、化学肥料・化学農薬を使用しない。有機栽培で健やかな野菜を食卓に届け、農業の未来を育む。かごしま有機生産組合の組合員一人一人が育てる野菜・果物にはそんな想いが込められているのです。7/収穫した有機栽培白ネギはネギの甘みがしっかり。組合全体で年間約60トン、農場単体で3〜4トン生産している。8/かごしま有機生産組合は鹿児島市内でオーガニックレストラン「地球畑カフェ草原をわたる船」も経営。988イオンメイト


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