イオンメイト in 九州・沖縄 2024年3・4月号 vol.33

イオンメイト in 九州・沖縄 2024年3・4月号 vol.33


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お客さまの心が動く商品でうちなーの酒を海外へ!まさひろ酒造㈱糸満市にある「まさひろ酒造株式会社」は今年で創業140周年。激動の歴史を乗り越え、泡盛を作り続けてきた老舗は今、新たな時代へのチャレンジをいくつも仕掛けています。そこには沖縄の酒文化への深い愛情と、お客さまを満足させる酒造りへの真摯な想いがあります。9写真の商品は2015年10月に限定800本生産の『蔵出しまさひろ七年古酒昭和初期黒麹仕込み』で現在は販売しておりません。近代沖縄の歴史を背景に業界を担う「まさひろ酒造」の本社社屋の大看板は「まさひろギャラリー」。中へ入ると陽気な三線の社歌に合わせ、頭上に酒瓶を乗せて踊る社員さんたちの動画が目に飛び込んできます。ここは社屋であり、工場であり、売店であり、そして泡盛の観光蔵なのです。出迎えてくれたのは代表取締役社長の比嘉昌泰さん。7代目社長であり、比嘉家の直系としては5代目に当たるそうです。6年。創業「創業したのは明治1者の父が琉球王家の料理長だったため、王府から『比嘉酒造』の名で泡盛酒造を許されたんです」と比嘉社長。琉球王朝が消滅し、明治新政府になった時代のことでした。そして太平洋戦争では首里の工場が艦砲射撃を受け、酒職人が亡くなるなどしました。敗戦からの復興、米国統治下、そして本土復帰と時代の波を受けてきた沖縄で、まさひろ酒造は数少ない百年超の企業として生き残ってきたのです。「2階のギャラリーは他社の泡盛も展示し、沖縄の泡盛を紹介しています」。観光客に泡盛文化を伝える役割を担っているのです。戦後、首里から与那原へ工場を移転させて再スタート。25年間、ここで泡盛を製造しました。


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