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御菓子御殿元祖紅いもタルトおど菓っ子さのり夢!美味しさぎっしり♪沖縄を代表する銘菓の一つ、それが御菓子御殿の元祖紅いもタルト。赤紫色の鮮やかな紅いもペーストの甘さと、バターの風味が豊かなタルトが絶品のお菓子には、夢があふれる御菓子御殿だからできる魅力が詰まっています。一村一品運動を背景に誕生した「元祖紅いもタルト」国内外の観光客で賑わう那覇市国際通りにある御菓子御殿でお会いしたのは、株式会社御菓子御殿代表取締役社長の澤岻英樹さん。同社の始まりは読谷村で母のカズ子さんが創業したレストランです。「米軍施設で働いていた料理人を雇い、4店舗経営していました」と澤岻社長。料理の他、ドーナツやアップルパイ、チョコレートケーキなどを販売し、とても人気を集め、昭和5に地元読谷村で小さなお菓子の店を始めました。4年(1979年)一村一品運動が盛んになった1年(1986年)、商工会昭和6から紅いものお菓子製造を依頼されました。「読谷村は昔から紅沖縄県産100%加工黒糖を使用した「黒糖ショコラとろ〜る」は黒糖入りのクッキー生地にとろ〜り食感のチョコレートを包んだ粒々食感が楽しめるクッキーです。鮮やかな沖縄の紅いもと読谷あかねいも2種類をアソートした「いもいもクリスピーワッフル」。おいも本来の風味と甘さが味わえるワッフル。オーブンで2度焼きし、1枚ずつ丁寧に焼き上げました。9いもの産地でしたが、主食がいもからパンに代わり、紅いもの生産量が落ちていました」。当初は紅いも菓子に消極的だったカズ子さんですが、引き受けるからには成功させなければいけないという使命感で紅いも菓子作りに挑戦。それが紅いもタルトの原点です。しかし、軌道に乗るまでは時間を要しました。県外客は紅いもの存在を知らず、「サツマイモを紫に着色したのでは」と抵抗を示されたのです。沖縄ブームの到来で紅いもの認知度が上がると、飛行機の機内食にも採用され、紅いもタルトの人気は急上昇。平均1日9万個を製造してると、澤岻社長は言います。また、規格外品の紅いもでも全て買い取ることで、農家の収益にもつながっているのです。