イオンメイト in 九州・沖縄 2024年9・10月号 vol.36

イオンメイト in 九州・沖縄 2024年9・10月号 vol.36


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大村市でのスタートは防空壕跡の倉庫から有限会社上戸青果はしょうがを主力にした青果問屋です。昭0年代に大村市で創業し、平和5成2年(1990年)に法人化。高木健一取締役社長はその約1年後に父の末好さんから経営を引き継ぎました。「上戸は母方の姓で、母方の祖父が長崎市でしょうが問屋をしていたんです」。すえよし0末好さんは会社員でしたが、義父から仕事を受け継ぐことに。野菜栽培が盛んな島原市に近いことから大村市で事業を始めたそうです。その時に目を付けたのが何と防空壕跡。ここをしょうがの保存庫にしたのです。そのため実は、工場と社屋は防空壕が掘られた高台を背にしています。8度程度で一定しています。「今も現役の保存庫として活用していますよ」と高木社長が笑います。防空壕内は年間気温が1保存が利くしょうがには最適な条件でした。もちろん、現在は近代的な大型冷蔵倉庫を備え、島原にある冷蔵保存庫と合わせて1500トンものしょうがを保存することができます。工場脇にある防空壕利用の保存庫の一つ。創業時から変わらず活用されている。島原でのしょうがの収穫の様子。季節労働の作業員も総出で収穫作業を行う。露地栽培のしょうが畑。露地栽培のしょうがは11月に収穫期を迎える。3価値あるしょうがを作り、より多くの食卓へお届け3代にわたって長崎県産のしょうがに携わってきたファミリービジネス。上戸青果は高付加価値のしょうがを生産し、農家への還元を目指しています。そしてそれは同時に食卓に美味しいしょうがをもたらしています。


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