イオンメイト in 九州・沖縄 2025年5・6月号 vol.40

イオンメイト in 九州・沖縄 2025年5・6月号 vol.40


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えぐみが少なく、生でも食べられる田中農園の九州力作野菜ほうれん草3和洋中、どんな料理にも使えるほうれん草。その栄養素は各種ビタミンやミネラル、食物繊維などを含み、健康維持や病気予防に効果的であるといわれています。そして何より愛情いっぱいに育ったほうれん草は食べる幸せを運んでくれます。普賢岳の麓で力強く農家一家の農業愛有限会社田中農園はほうれん草をはじめ、小松菜や水菜を栽培する葉物農家です。田中孝博さんは2代目代表であり、代々農業を営んできた農家の一員です。田中家はかつて生姜やレタスを栽培していましたが「平成2年の雲仙普賢岳噴火による降灰被害や海外産に押され、生姜栽培を断念しました」と田中さん。災害翌年から大根を栽培すると共に、レタスは一時遠く大分県の竹田市の畑を借り、そこへ一家で移動しては農作業をしたとか。当時中学生だった田中さ田中農園では島原市でのハウス栽培の他、南島原市の標高300mの森の中でも栽培しているん。「唯一の家族旅行が竹田市に行くこと」と振り返ります。災害復興補助金などで農地にハウスを建て、ようやく落ち着いて地元で野菜栽培するように。しかし、価格低迷により大根とレタスの栽培を断念。「そこでほうれん草や小ねぎの栽培を始めたんです」。その間、孝博さんと妹の酒井直美さんは、


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